漢方内科は、主に漢方薬を使用して、様々な症状や病気を治療する診療科です。そして漢方薬とは、複数の生薬(しょうやく:植物や鉱物など天然由来の医薬品)によって構成された方剤群であり、様々なストレスによって生体内に生じた、「歪み」を、健康な「あるべき姿」へと回復させる力を持っています。たとえ現代医学的診断(血液検査、画像検査)がつきにくく、現代医学的治療では改善しにくい病気でも、漢方薬でアプローチした場合、効果的なことが少なくありません。
当クリニックでは、患者さんの状態を陰陽、虚実、表裏、寒熱といった漢方医学的物差しでとらえ、生体バランスを構成する三要素である気・血・水の偏りに着目することで漢方薬を選択する、「随証治療」を実践しています。
「現代医学的には異常が無いと言われた、でも体の不調に困っている」、「しょっちゅう風邪やインフルエンザに罹りやすい」、「何となく気分が優れないが、抗うつ剤などは飲みたくない」といった患者さんがおられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。未病(半健康・半病気)の状態のうちに改善できることも、漢方治療のメリットの一つです。