血糖値スパイクとメンタル不調
皆さんこんにちは。院長の千々岩です。
当クリニックで栄養療法を取り入れるようになってから、早、二年弱となりました。
元々、心身医学と漢方医学の併用により、当クリニックの卒院率はそこそこ高かったのですが、第三のアプローチとなる栄養療法が加わることにより、更なる卒院率の上昇が図れていることを実感しております。
その中でも、卒院した患者さんに、特に効果が見られていた栄養素を挙げるとすれば、ビタミンB群と鉄になるでしょう。
鉄とメンタル不調に関しては、前々回のブログで既に述べました。
今回のブログでは、ビタミンB群に関連して、血糖値スパイクに関して触れてみることにします。
血糖値スパイクとは、「食後高血糖」、すなわち、空腹時の血糖値は正常だけど、食後の数時間のみ血糖値が爆上がりする現象のことを指します。

糖尿病の患者さんでは、食前・食後共に高い血糖値を示すため、採血検査で見つかりやすいのですが、この血糖値スパイクでは、一瞬高い立ち上がりでの急上昇を見せた後に、急降下してしまうため、健康診断でも見逃されやすいのです(;^_^A。
近年、糖尿病と診断されなくても、糖尿病の合併症を起こしてしまう患者さんが存在する理由が、この血糖値スパイクにあることが分かってきました。
また糖尿病関係だけではなく、血糖値スパイクはガンや認知症、心筋梗塞、老化現象などを悪化させる酸化ストレスとも関係している可能性が考えられています。
さらには、当クリニックで私が日常診療している、うつやパニック、不眠などにも血糖値スパイクは深く関わっているのです。
なぜなら、血糖値が上昇すると、それに合わせて血糖を降下させる働きのあるインスリンが必ず分泌されます。その為、血糖値の急上昇は、インスリンによる血糖値の急降下(インスリンスパイク)を惹起することになります
丁度、ジェットコースターで、急上昇したコースターが、てっぺんからいきなり急降下していく、あのイメージです。

血糖値スパイク → 高血糖→インスリン過剰 → 低血糖
といったプロセスで、高血糖から低血糖の奈落へと突き落とされることになるので、この落差を生命の危機と捉えた自律神経系は激しく興奮します!
そして自律神経系の過剰な興奮は、イライラや疲労感、動悸、頭痛、集中力低下などの、一見パニック発作やうつ状態のように見える心身の不調を引き起こしてしまうのです。
気分が山の天気のようにコロコロ変わりやすい人、食後に眠気が襲ってくる人、ご飯やパン、パスタ、うどんなどの炭水化物に目がない方は、十分に気を付けられてください。
特に炭水化物、糖質大好きな人では、血糖値スパイク、インスリンスパイクによる自律神経不調以外にも、ビタミンB群大量消費による、メンタル不調のリスクもアップするからです。
以前にも述べましたが、ビタミンB群は脳内の幸せホルモンと言われる、セロトニン、GABA、ドーパミンなどの生成に密接に関わります。
なかなか抗うつ薬、抗不安薬から離れられない患者さんの多くに、糖質依存による血糖値スパイク、ビタミンB群大量消費のバックグラウンドが存在している可能性は極めて高い、と私は確信しています。
このように当クリニックでは、血糖値スパイクを含めた体質的な問題に対して、心身医学、漢方医学、栄養医学の3つの視点からアプローチを行っています。
「検査では異常がないけどつらい」
「薬だけではなかなか良くならない」
そう感じている方は、新外来も含めて、一度当クリニックへご相談いただければと思います(^^♪。