スターウォーズと東洋医学
みなさんこんにちは(^^♪
今日はとてもいい天気なので、気持ちよくブログを書いている私です。
ところで私は幼少期の頃から、映画のスターウォーズが大好きで、息子共々その世界観に魅了され続けてきました。
第一作目は、1977年に公開された訳ですが、約50年前の映画にも関わらず、あの映像美、聴くだけでテンションが上がるジョンウィリアムズの壮大なテーマ、映画史最高のヴィランと言われるダース・ベイダー、男子なら誰でも真似をしたであろうライトセーバーによるチャンバラ、シリーズを通して描かれている親子愛…。
SFエンターテイメントにおける豪華な「欲張りセット」というのが、私がスターウォーズというスペースオペラに抱く印象です。
それが故に、スターウォーズの権利を買収後、エピソード7、8,9という完全なる蛇足をつぎ足し、政治的思想で味付けした挙句「ポリコレ・ウォーズ」にしてしまった某多国籍エンターテイメント企業を、私は一生許すことはないでしょう…。
スイマセン、私怨を語ってしまいました(;^_^A。
ところでスターウォーズには「フォース」という神秘的な力の概念が存在します。
フォースとは「生きとしとし生けるものの中を流れる目に見えないエネルギー」と説明されており、フォース感応者は、瞑想や修行により様々な超能力(念力や予知能力)を行使することができるようになります。
フォースには光の面(ライト・サイド)と暗黒面(ダーク・サイド)があり、前者は無執着と仲裁によって、後者は恐怖と攻撃性をベースとしてフォースを操ります。
かの有名な悪役、ダース・ベイダーは、元々はライトサイド側であるジェダイの騎士(ジェダイの語源は時代劇の「時代」から来ています)でしたが、銀河皇帝の誘惑によりダークサイドに墜ちてしまい、銀河帝国の恐怖の象徴として君臨します。これに立ち向かう反乱軍との戦いがスターウォーズの主なプロットになります。
話は変わりますが、私たち漢方医は患者さんに漢方薬を処方する際、漢方医学的な指標の1つとして「気」の概念を重要視します。
気とは「空気」や「電気」、「元気」という言葉にもあるように、目には見えないが、確かに存在する生体エネルギーのことを指します。
あれ?さっき同じこと言ってなかったっけ?と考えたそこの貴方!なかなか鋭いですね。
そう、スターウォーズ世界における「フォース」は東洋医学における「気」の概念とほぼ同じものになります。
さらにはスターウォーズの設定では、「フォース」はあらゆる生物内の細胞内に共生しているミディ=クロリアンという知的微生物を通して得られるエネルギーということになっています。
このミディ=クローリアンの元ネタは、間違いなくミトコンドリアでしょう。
細胞内小器官の1つであるミトコンドリアは、もともと好気性細菌のαプロテオバクテリアが、遠い昔、真核細胞の中に入り込んだ結果として獲得されたと考えられています。
そして、ミトコンドリアの有する主な働きは、細胞における活動エネルギー源と言われるATP(アデノシン三リン酸)を産生することにあります。
私は常々、東洋医学における「気」の本体はATPにあるものと思っていましたが、「フォース」とミディ=クローリアンの話から、この考えを裏付けられたような気がして、スターウォーズエピソード1の視聴時、とても嬉しく感じたことを覚えています。
最後にスターウォーズの創造主であるジョージルーカスは仏教徒らしく、彼の日本びいきは黒澤時代劇への傾倒、三船敏郎へのスターウォーズ出演オファーにも影響したと考えられます。
ルーカスの師であるジョセフ・キャンベルは、そのまた師匠であるユングの心理学を通して東洋思想を深めたと言われており、ここにもルーカスの創造したスターウォーズ世界の原点を伺うことができます。
今回も最後まで読んでいただいて有難うございました。
May the Force be with you ! (フォースと共にあらんことを!)
補足:この有名な言葉にかけて、5月4日(May the4th)はスターウォーズの日になったとのことです( ´艸`)。