うつやパニックへの栄養学的アプローチ|はこざき漢方内科・心身医療クリニック|JR箱崎駅から徒歩3分

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うつやパニックへの栄養学的アプローチ|はこざき漢方内科・心身医療クリニック|JR箱崎駅から徒歩3分

うつやパニックへの栄養学的アプローチ

みなさんこんにちは。 院長の千々岩です。

今年の夏は、本当に殺人的な猛暑でしたね(;^_^A。

暑さに弱く、さらに汗かきの私としては、毎朝ヒーヒー言いながらクリニックへと通勤していました。

さらには残暑がつらいのに、9月に入り自宅のエアコンが故障(´;ω;`)…。

家でも屋外でも地獄の暑さを味わった私は、令和における夏のエアコンは今や「生命維持装置」であることを痛感したのでした…。

 

ところで、私のクリニックでは心身医学と漢方医学の二刀流による診療を行っていますが、このスタイルは、ストレス関連疾患に悩む多くの患者さんのクリニック卒業に寄与できたものと自負しております。 

しかし、うつ病やパニック障害のケースにおいて、現代薬と漢方薬の併用によっても改善が難しかったり、コロナ後遺症や慢性疲労症候群のケースにおいて、もう少し日常生活の改善度を上げてあげたいケースが、やはり存在します。

そんな中、最近私が関心を持ち始めた領域が「栄養療法」です。

 

栄養療法の基本的な考え方は、「身体の中の栄養素に関する分子濃度を最適化する」というものです。

例えば、うつ病やパニック障害の病態に大きく関係している脳内ホルモンの1つに「セロトニン」があります。

現代医学的には、神経細胞と神経細胞の間のスペース(シナプス間隙)のセロトニン濃度を上昇させる薬(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が用いられますが、依存性はないものの、離脱症状に悩む方は一定数存在します。やはり、どうしても薬により脳内のセロトニンを「強制的に上げている」という無理やり感があるのです。

 

一方、栄養療法的に考える場合、前駆物質であるトリプトファンからセロトニンに代謝されるためには、ビタミンB6やナイアシン、葉酸などの栄養素(ビタミンB類)に注目します。

 

参考までに栄養療法において十分なビタミンB類を摂取するための食材の量ですが、

1日に必要なビタミンB6の必要値160mgを摂取しようとすると…

ニンニク209株 もしくは 豚肉ならヒレカツ48kg カツオなら21kg

といったとんでもない食材の量をとらないといけなくなり、およそ現実的とは言えません。

しかし、高品質なサプリメントを摂取すれば、無理なく体内におけるセロトニン産生を行うことが可能となります。

 

ちなみに、ビタミンB群が現代人で不足しやすくなるのは次のようなことが原因となります。

1:食品中の含有量の低下(穀物の精製 加工 保存のプロセスにより、含有量低下

2:消費量増加の食生活  (糖質摂取過多 アルコール摂取 妊娠 ストレス)

3:体内合成量の低下   (ストレス・生活習慣の乱れにより腸内環境が乱れ、腸内細菌からのビタミンB合成量の低下)

4:薬剤の影響      (ピルや制酸剤の影響により吸収率低下)

 

このように、ビタミンB群が体内で不足すると、食事をとってもエネルギー(ATP)が産生できなくなるため、疲労がなかなかとれない身体にもなってしまいます。

 

ちなみに私自身、心療内科医という仕事を好きでやっているものの、たくさんの患者さんのお話を聞かないといけないお仕事なので、いつも帰宅の際はヘロヘロになっているのが常でした。

しかし、夏以降、信頼できるメーカーのビタミンB群サプリを十分量とり始めたところ、服用一週間もしないうちに、仕事終わりの疲れをそこまで感じなくなってきました(`・ω・´)(シャキーン)

やはり、栄養療法に関しては高品質かつ十分量を摂取しないと効果は出にくいようです。

 

もしドラッグストアのサプリなどで改善が難しい方がおられましたら、是非院長までご相談ください(^_-)-☆。

 

 

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