うつで休職をとる目安について(^^♪|はこざき漢方内科・心身医療クリニック|JR箱崎駅から徒歩3分

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うつで休職をとる目安について(^^♪|はこざき漢方内科・心身医療クリニック|JR箱崎駅から徒歩3分

うつで休職をとる目安について(^^♪

皆さんこんにちは、院長の千々岩です。

今日のテーマはうつで休職をとる際の目安について。

当クリニックは内科系の心療内科クリニックである為、うつ病の患者さんは軽度~中等度の方が殆どなのですが、それでも休養診断書が必要な方は結構いらっしゃいます。

ちなみにうつ病のときに休養をとることは、ある意味薬よりも大事な治療法になります。

私は患者さんに説明するとき、よく車とガソリンに関する例え話をします。

ボディやエンジンといった部品には異常がなくても、ガソリンがなければ車は走ることができませんよね。人間も同じで、うつ病は「脳内のガス欠」、スマホに例えれば「脳内の電池切れ」に例えることができます。要するに、「脳内エネルギー」の消費、貯蓄で考えていくことが、うつ病の治療には大きな助けとなります。

それでは、うつ病で休職を考えないといけないときは、どんな場合なのでしょうか?

1つ目は、身体からの警告反応が鳴りまくっている場合、早急に休みを取る必要があるでしょう。

うつ病がある日いきなり、何の前触れもなく始まることは、殆どありません。大体はストレス反応による身体症状(動悸、食欲低下・過食、めまい、頭痛)が、メンタルの症状(意欲低下 気分の落ち込み 希死念慮)に先行します

この場合、身体が「このままいったら、アンタやばいで! 早よ休まんと待っているのは突然死や!」と訴えている訳ですから、素直に体の言うことに従う必要があります。

 

2つ目は、会社の同僚や上司、または家族から、あなたの行動がおかしいことを指摘されたときです。基本的に、人は社会的な生き物であるが故に、自らの行動に「公私」を分けることが普通です。例え、家ではグータラしていても、職場ではプロに徹する…。これが多くの社会人の基本的な姿でしょう。

ところが、うつ病になると、この無意識な切り替えができなくなってきます。

そのため、仕事のパフォーマンスが落ちてきたり、作業中にぼーっとしていたり、計算ミス、イージーミスの回数が健康時より増えてきます。この状況は、実は相当深刻です。

特に車を運転する仕事(営業 運送業)、人の命を預かる仕事(医療職、空港の管制官、運転手)などでは、大事故に繋がる可能性すら出てきます。大事に繋がる前に、休職が必要となる状況と言えるでしょう。

 

3つ目は抗うつ薬を服用していても、改善に伸び悩みが見えてきた、もしくは悪化してきたときです。働きながら外来通院をされている患者さんの中には、順調に良くなってくる方がいる一方で、抗うつ薬の処方量を上げてもじり貧になってくる方も一定数おられます。この状況では、お薬の更なる増量や追加をしてもあまり意味がありません。

強いて言うなら、ガソリンを給油で満タンにしないといけないのに、タンクのあちこちに穴やひび割れが存在する状況です。この状況ではガソリンの蛇口をいくら捻って補給量をアップしても無駄です。まずは穴を塞いだり修繕することでガソリン漏れを起こさなくすることが優先順位となります。

ですので、休職を行うことで給油の効率をアップしないといけません。

うつ病で休職を取るべきシチュエーションを3つ挙げました。

次回以降においては、休職の時に心掛けることについて紹介してみます(^^♪。

 

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