不眠から解放される生活習慣のコツ(`・ω・´)
皆さん、こんにちは。 院長の千々岩です。
当クリニックにも、不眠に悩む患者さんが多く来られます。
眠れないことは、確かにとても苦しいことですが、医学的にもいろんなデメリットを有しています。
まず、眠れないことはそれ自体が大きなストレスとなり、交感神経の興奮やストレスホルモンの上昇を介して、高血圧を引き起こす結果、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞といった心血管イベントの発生率を上昇させます。
さらには、血圧とともに血糖値も上昇してしまうために、糖尿病の発症やコントロールも悪化してしまいます。
また、不眠の慢性化はからだの病気だけでなく、こころの病気、すなわち不安障害やうつ病といったメンタル疾患の発症にも繋がります。とくに、うつ病の場合、不眠の症状はほぼ必発であるため、不眠の裏にはうつ病が隠れていないか、私も不眠の患者さんの診察の時には常に気をつけています。
少し、脅しすぎたかもしれません(;^_^A…。
ちなみに初期の不眠の多くは、わざわざ睡眠導入剤を使用しなくても、生活習慣を見直すだけで、改善が得られることは少なくないので、是非試して頂ければ(^^♪
<良眠 (-ω-) の為の10か条 >
1:適度な運動による心地よい疲労、寝る前のストレッチによる筋弛緩は◎。
2:寝室環境の調整は◎ (遮光カーテンの利用、寝室をエアコンで快適な温度に)
3:規則正しい食生活は◎ (空腹は交感神経興奮により不眠に繋がりやすい 寝る前の間食は低GI食 品を)
4:起床時、カーテンを開けて日光を浴びることは◎(体内時計のズレを光照射はリセット)
5:就寝前のカフェイン摂取は×! (寝る4時間前からオフに)
6:睡眠目的の寝酒はNG!!(深睡眠、レム睡眠の減少 アルコール依存アップ)
7:寝たばこNG!! (ニコチンによる過覚醒)
8:入浴は、シャワー浴よりは、睡眠90分前に湯船にゆっくりつかる方がbetter!(自律神経リラックス効果)
9:寝る前のスマホいじりはNG! (寝室にスマホは持参しない)
10:寝る前に一人反省会を行わない!!
特に10番目ですが、不眠の患者さんのほとんどはこれをやってしまうようです(;^_^A。
はっきり言えば寝る前の考え事の9割以上は、ネガティブなことです。
そして一つ考え始めると、あたかも連想ゲームのように次から次へと不安の連鎖が止まらなくなってしまいます。(不安の万国旗状態)
これに陥らないためのコツを一つ伝授しましょう♪
まず頭に箱を一つイメージしてください。そして頭に浮かんだ心配事をその箱の中にしまいます。
次に鍵をイメージして、その箱の錠をしっかりロックしてください。
そしてロックした後は、この心配事入りの箱は、翌日の昼に鍵を開けて、その後解決策を考えることを、心の中で誓います。
このプロセスを行えば、結構安心して眠れるものです。それに、翌日の昼に箱の中を確認したとしても、「あれ? そういえば昨夜何を入れたんだっけ??」となることも珍しくありません。 (経験者談(`・ω・´))
如何でしょうか?その他にもリラクゼーションや考え方のコツは色々あると思うので、自分だけの睡眠レシピを用意してみては如何でしょうか(^_-)-☆